第13回 韓日歴史座談会

「モンゴルの高麗襲来と八萬大蔵経」

要約紹介

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素は、当館に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、第13回歴史座談会のご案内を申し上げます。
インドが発祥もとの仏教は、ヒマラヤ山脈を越え、中国に入りましたが、 当時の中国、漢の国の支配層には為政者である士大夫の高度な倫理規範が求められる儒教が君臨 しており、庶民には民間信仰の道教が崇められておりました。漢(後漢)が滅び、魏・呉・蜀の三国時代を経て、 司馬氏の晋が天下統一を成したのも束の間、中国は北方の五つの異民族が16ヶ国家(五胡十六国)を席捲していました。 彼らは統治新イデオロギーによって儒教の代わりに仏教を選択します。日本に仏教が伝わる頃、韓(朝鮮)半島には高句麗、 新羅、百済の三国がありました。四世紀頃、中国北方の異民族、北魏から仏教を受け継いだ高句麗は、後に新羅にも伝授しますが、 ちょうど時を同じくして、百済には中国の揚子江沿岸の東晋(後の梁)から仏教が伝わります。その後、日本は欽明天皇 時代に百済から仏教が伝授されます。
当時、"今来の神"と呼ばれた仏教ですが、三国を統一した新羅、新羅に続く高麗が仏教の国として隆盛を極めていました。 13世紀初め、中国大陸を席捲したモンゴル帝国に日本襲来に先立ち、襲来の矢を向けられた高麗は、その対処に 仏教大聖典の大蔵経を用いようとしました。その八万個の仏教版木は、今でも慶尚南道、海印寺に世界文化遺産として残されています。 朝鮮初期、半島の南海岸にある三浦を通じての韓日貿易の際に仏教国の日本は、木綿と一緒に大蔵経の印刷本を輸入して行った ものです。今回は、高麗の八萬大蔵経に関する話です。
つきましては、第13回歴史座談会は、韓国KBS放送が放映した 「モンゴルの高麗襲来と八萬大蔵経」を御覧いただきながら、 韓日間歴史を振り返ってみる時間を設けたいと思います。ご多忙な折恐縮ですが、 ぜひともご拝観いただきますようご招待申し上げます。なお、出欠のご予定を別紙様式にて、 11月21日(木)までにFAXくだされば幸いです。

敬具

駐名古屋大韓民国総領事 柳洲烈

◆とき 2002.12.19(木)17:30-19:30
ビデオ上映  17:45-18:45

◆ところ 駐名古屋大韓民国総領事館 会議室2F
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-19-12

◆内容 1) ビデオ「モンゴルの高麗襲来と八萬大蔵経」
上映(60分)(要約紹介 別添)
2) 討論会(30分〜45分)
  ※司会進行 当館職員 金河永(キム ハヨン)

以上