第8回 韓日歴史座談会

「天才詩人 崔致遠」

要約紹介

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素は、当館に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、第8回歴史座談会のご案内を申し上げます。
1100年前のアジアの中心は中国の唐帝国でありました。当時の唐は、現在の米国のように世界各地 から留学生の受け入れを積極的に行っており、学業終了後、その中の優秀な学生達には 官吏生活が待っていました。首都長安(現在の西安)は、肌色や人種と関係なく多くの人々が集まるコスモポリタンでした。 有名詩人として知られている李白も元々中国人ではなくイラン系民族の出身という説も多いです。この時期に日本の空海 など、留学僧も長安で勉学に励み、中国の多くの新文物を持ち帰りました。今、中国と韓国は使用していませんが、 日本は今でも使っている漢字の中で国を意味する"圀"という文字があります。これは唐の中頃に則天武后という皇后の実権 中に造った新たな国に相応しい新たな文字−圀−という造字を日本の留学生が入手し、それが今でも使われているように思えます。 武后が新しく建てた国は世界(口)の中で八方に広がるという意味があります。中国と最も近い新羅からは大勢の学生達が 唐に留学しました。
今週の歴史座談会は、12歳の幼い新羅の学生が唐で勉学に励み、立身出世をし、帰国後、衰退していく 祖国新羅の政治改革に没頭したものの、失敗に終わってしまうという新羅人の崔致遠を通して、 9−10世紀当時の韓半島及び日本の多くの学生たちの中国での留学生活を垣間見ることが出来ると思います。

つきましては、第8回歴史座談会は、韓国KBS放送が放映した「天才詩人 崔致遠」を御覧いただきながら、 韓日間歴史を振り返ってみる時間を設けたいと思います。ご多忙な折恐縮ですが、ぜひともご拝観いただきますよう ご招待申し上げます。なお、出欠のご予定を別紙様式にて、6月17日(月)までにFAXくだされば幸いです。

敬具

駐名古屋大韓民国総領事 柳洲烈

◆とき 2002.6.20(火)17:30-19:30
ビデオ上映  17:45-18:45

◆ところ 駐名古屋大韓民国総領事館 会議室2F
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-19-12

◆内容 1) ビデオ「天才詩人 崔致遠」上映(60分)(要約紹介 別添)
2) 討論会(30分〜45分)
  ※司会進行 当館職員 金河永(キム ハヨン)

以上