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韓国との出会い

西羽 晃


1976年(昭和51年)4月3日、京都国立博物館で「韓国美術五千年展」を見て、私は深い感銘を受けた。 それまでは陶磁器に大した興味もなかったのに、出品されていた青磁梅瓶の深い色合いを見て、暫くは動けなかった。 それ以来韓国への興味が増し、韓国の歴史、とくに日韓間の歴史を調べ、一度は韓国へ行きたいと思っていた。
しかし現職で働いていたから、海外旅行する機会に恵まれずに過ぎた。1985年、ふと見た新聞で韓国歴史を尋ねる 旅の募集を知った。その旅でソウル・公州・扶余・慶州・釜山と民俗村・利川陶芸村を訪ねて、日韓の歴史的な繋がりを 目のあたりに実感した。
その後、1992年に桑名市は市制55周年記念事業で韓国とハンガリーのアマ演劇団を招聘した。その受け入れとして市民団体 の実行委員会を組織したが、私に委員長の席が回ってきた。その実行委員会には在日韓国人の人たちも加わり、今まで交流のなかった人 たちとも知り合った。翌年その答礼を兼ねて韓国の江原道春川市を訪問。その後は慶尚南道馬山氏にあるアマ劇団との交流が始まり、 馬山とは演劇のみならず舞踊・絵画・伝統音楽・合唱などの交流が続き、毎年のように馬山へ訪問したり、桑名へきてもらったりして、草の根の交流を 続けている。
そのような中で、昨年3月に駐名古屋の柳洲烈総領事と出会い、韓日歴史座談会の案内を受けて、同月の第5回から参加している。 うち今年の3月だけ体調不良で欠席したが、他は万障繰り合わせて出席している。日韓の歴史には多少の知識も持っている心算(つもり) だったが、毎回知らない話ばかりで驚きの連続である。
日韓の歴史の中で古代史や豊臣秀吉の侵略関連の話が多かったが、近代史が少なかった。余りにも生々しいから、避けられたのかも しれないが、近代の日韓関係をKBSがどのように捉えているのか知りたいと思う。

編輯子注釈 韓国の放送局から近・現代史の一部番組をご案内します。

韓国百年史・妓生(キーセン)(注)元は朝廷の試験に受かった子女の栄誉職、日帝時代に変質
同  上・麦飯から米飯へ(注)日帝時代に買い付け多く韓国政府は防穀令をも発令した
忘れ去られた海の名(注)1919年日帝の国際機関への謀略的強請で【東海】が「日本海」に
朝鮮総督府の歴史(注)@景福宮が見えるA栄光と恥辱の70年史・撤去までの秘史
韓国TVが描く日本のA級戦犯(注)東郷茂徳は平和と真実の人で壬辰倭乱連行陶工の末裔
安重根の一生(注)写真資料や現存者証言で義士活動と裁判の陳述全過程。青春時代の様子ほか
満州鉄道調査部(注)当時の東北情勢と日本の植民地拡大政策を検証する
この他、古代史から現代史に至るまで内外あらゆるジャンルの韓国・朝鮮に関わるVTRプログラムを数千番組分保存しております。 複写します。
問い合わせは「編輯子 星原幸次郎」の投稿欄に明記します。

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