2005/02/17
   中部国際空港きょう開港/海上アクセス大好評 [ホーム]     [戻る]

【写真は準備が進められる津のアクセス港=津市なぎさまちの高速船ターミナルで】

 中部国際空港の開港が十七日に迫り、県内のアクセス航路運営会社は対応準備に追われている。津のアクセス港では既に二万人の予約が入っており、鳥羽ではこれまでなじみのなかった地方からの利用が予定されるなど観光需要の拡大に期待している。

 津―中部国際空港間の高速船を運航する「津エアポートライン」(津市なぎさまち、小嶋光信社長)は、十七日から運航を開始。今月五日にしゅん工してから日に千五百人から二千人のペースで予約が入っており、十六日現在までに二万人を超えているという。特に午前中はほぼ満席状態となっている。

 同社は日六百人の利用を目標としており、「初年度は空港見学などの需要で上回るだろう。長期的にみれば、ビジネスや旅行など本来の中空利用者が鍵となる」と気を引き締めている。従業員らは十六日、発券機の試験運用作業などに追われた。

 しゅん工からターミナル待合所を一般に開放。この日も地元住民らが大勢訪れており、津市雲出長常町の会社員近藤竜一さん(40)は、「来月、高速船と中空を利用して旅行に行く予定。乗り心地を試したい」と心待ちにしていた。

 鳥羽―常滑港間をフェリー運航する「伊勢湾フェリー」(鳥羽市鳥羽、坪井寛社長)は今月十日から運航を始めた。土日は満席状態で、好評を得ているという。リムジンバスの運搬は十七日から開始。九州など従来なじみのなかった地方から中空経由で伊勢志摩観光がしたいと、ツアーバスでの申し込みがあったといい、愛知県などからの利用客も含め、新たな観光需要が見込めると期待している。

<つづく>


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