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三重 |
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5日に開港した「津なぎさまち」
平日も見物客でにぎわう
海を眺めながら、お茶を楽しむ女性たち |
津市に五日オープンした中部国際空港の連絡港「津なぎさまち」。週末は完成式、開港祭が相次ぎ、新港の誕生を盛大に祝った。“うたげのあと”の七日、港をのぞくと、平日だというのに見物客らでにぎわい、ちょっとびっくり。市民は身近な海の美しさに驚いていて、これまた意外だった。 (高橋 健一)
風がほとんどなく、波も穏やか。柔らかな日差しに照らされ、港の海はキラキラ輝いてた。孫の羽南ちゃん(2つ)と一緒に散歩に来た津市寿町の田中茂美さん(67)は「いい港。津の玄関口になってくれたらいいね」。授業をさぼって、ベンチで愛をささやき合っていた大学生のカップルも「デートスポットにも良さそう」と、お気に入りの様子だった。
高速船の旅客船ターミナルは、乗船予約をする人の列。運航会社によると、すでに予約は一万二千人を超えた。二、三月が中心で、午前中の空港行きの便が人気。電話がなかなか、つながらない状況だという。
民間施設もにぎわっていた。カフェでは、津市の女性問題研究会「TSU・アイリス」の五人が、海を眺めながらお茶を楽しんでいる最中。役員の藤沢幸子さん(64)は「津市民は普段気づかないと思うけど、市外の人からは、いつも海の美しさをうらやましがられる。もっと大事にしないとね」。
「こんなに海がきれいなんて、知らなかった」と市民は口をそろえた。「津なぎさまち」の周辺の海岸は、良質な砂浜が続く。水平線にじっと目をやっていた男性(66)は「なんで行政は、津の海を大々的にPRしてこなかったのか。今ごろ、神奈川の湘南みたいな街になっていたかも知れないのにね」。
高速船の予約は、津エアポートラインが電話やホームページで受け付けている。問い合わせは、同社=電059(213)4111=へ。
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