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三重 |
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強風で揺れに揺れた高速船
連絡港「津なぎさまち」で開港式
旅客船ターミナル前でテープカットをして完成を祝う関係者=「津なぎさまち」で |
天気晴朗なれど、波高し−。中部国際空港(愛知県常滑市)への連絡港「津なぎさまち」(津市)で5日催された開港式には、政財界の250人が集まり、お祝いムード。だが、式後に空港まで往復した高速船乗船会では、強風で海が荒れ、船は揺れに揺れた。17日の就航を前に、天候に左右されやすい“海の道”のデリケートさが、あらためて浮き彫りになった。 (高橋 健一)
沖合に出ると、波は次第に高くなった。時折、10メートル以上の強風が吹き、船体は左右にユラユラ。気分が悪くなり、座席でグロッギー状態の女性も。夕日に染まる空港管制塔が見え始めても、うつむいたまま。病気療養から4日に復帰したばかりの近藤康雄・津市長は大事をとって乗船せず。参加者からは「乗っていたら体を悪くしていた」とのやっかみの声も。
高速船の運航会社によると、運航を中止にする平均風速の基準は15メートル。山崎茂幸常務は「冬場は、たびたび海が荒れる」。ある津市議は「海が荒れているのにこの程度の揺れだったら大丈夫。船の性能がいい」とフォローしたが…。
2月、3月を中心に、予約が1万人を越え、人気の高速船。春めいてくると、常滑沖ではコウナゴ漁が盛んになる。航路に漁船団が集まることも心配される。
山崎常務は「無事故が一番。就航まで自主訓練に励みたい」と話している。
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