2005/02/06
   津から世界へ/中空への専用港「津なぎさまち」完成 [ホーム]     [戻る]

【写真は完成し、お目見えした津なぎさまち。旅客船ターミナル(左)と高速船「カトレア」】

 【津】中部国際空港につながる海の玄関口「津なぎさまち」のしゅん工式が五日、津松阪港贄崎地区であり、事業を手掛けた国交省中部地方整備局、県、津市の三者代表者と、お祝いに駆け付けた国会議員や県内政財界人らおよそ二百五十人が完成を祝った。開港は中空が開港する十七日。

 津松阪港(贄崎地区)港湾・海岸整備事業「津なぎさまち」は平成十四年度からの三カ年計画で実施され、同十五年九月に着工した。国、県、市の連携事業で、港の造成や防波堤、護岸、浮桟橋などを県、海岸護岸整備を国が施工し、ターミナル施設と駐車場、民間商業施設、伊勢湾を往来する高速船二隻を市が負担した。用地面積は約一・七ヘクタールで、港湾整備と海岸整備を合わせた総事業費は約四十五億円。

 丸山浩司副知事は「中勢地域の恵まれた環境、(中部圏と関西圏に挟まれた)地理的優位性を生かし、県の経済産業の中枢として発展すると思う。世界へつながる架け橋として、県を元気にする起爆剤にしたい」とあいさつ。

 「なんとしても出たかった」と病気治療に専念していた時からしゅん工式への出席を望んでいた近藤康雄市長は、かつて日本三大港とされた津の港「安濃津」が港の機能を失って以降、約五百年ぶりの復活に「感慨無量」とうれしさをかみしめた。また、完成に至るまでの経緯を振り返り、「東京湾、大阪湾に次ぐ伊勢湾に、物流中心じゃなく、人がもっと海に親しみを持って憩えることができる港として大きく育てていきたい」と意気込みを語った。

<つづく>


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