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  三重

津・贄崎“新港”で見学会

中部空港アクセス開港あと1年

 津市の贄崎(にえざき)地区で建設が進む新港の開港まで、十七日で一年。対岸の中部国際空港(愛知県常滑沖)が開港するのに合わせ、一年後のこの日に、新港から“一番船”が出港予定だ。十四日には新港や中部空港の建設現場をフェリーで往復する見学会も行われた。参加者や近藤康雄・津市長に期待の声などを聞いた。 (石原 真樹、保母 哲)

 フェリーでの見学会は、募集定員二百人に対し、応募者は十倍余の二千六百五十六人。「開港に向け、市民の関心も高まっているようだ」(津市港湾・海上アクセス課)とみており、抽選で選ばれた約三百八十人が参加した。

 津市雲出鋼管町のユニバーサル造船を出航した「鳥羽丸」に乗船した津市神戸、栄原克暁さん(63)、重子さん(62)夫妻。中部空港一帯には商業施設も開設予定なだけに「空港では買い物などで一日遊べそう。船は電車よりも早そうだし、楽しみです」。

 新港から中部空港への所要時間は、船便で約四十分。車や鉄道だと約一時間半になると試算されている。

 同市藤枝町の大橋稔さん(64)、京子さん(59)夫妻は「違う視点から自分たちの住む町を見られ、面白かった」と話した。参加者は船上でカメラやビデオを構えるなどで、一足早い“船の旅”を満喫していた。

 鹿児島県の坊の津、福岡県の博多の津と並び、中世には「日本の三津(さんしん)」と称された津の港。一四九八(明応七)年の大地震の影響で津波にのみ込まれるなどしたため、津市民の間では「港の復活」が“悲願”ともなっていた。

 新港の建設計画が盛り上がったのは、二十年ほど前。一九八六(昭和六十一)年に津市が策定した第三次総合計画の基本構想では、贄崎海岸一帯をリゾート地とする「海洋レクリエーション基地」構想が盛り込まれた。

 この構想では「贄崎海岸に博物館、ショッピングセンター、レストランなどの整備を促進し、港の復権、再生を」とうたわれた。その後、構想を練る段階で、人工島の建設なども打ち出され、事業費は八百億円から一千億円とも試算された。

 ところが、経済情勢の変化などもあり、リゾート地建設の構想は大幅縮小。中部国際空港の開港も迫り「まずは新港建設などアクセス機能の整備から」(津市)として、新港の開港に向けた諸手続きが進められてきた。

 ▼マリンスポーツの拠点に

 <近藤康雄津市長の話>

 港を意味する「津」は、港らしくないまま(地震で姿を消してから)五百年余りたってしまった。県庁で働いていたときに空港問題に取り組んでいたこともあり、港へは強い思い入れがある。今回の海上アクセス港の整備は、あくまでも突破口。今後、長い目で港の整備を進めていきたい。

 将来的には幾つかの構想がある。隣の津マリーナを拡張するなどして、一帯をマリンスポーツの拠点にしたい。カップルがデートするようなセンスの良い港を目指す。

 津はこれまで山側の丘陵地を中心に発展してきたが、海岸線を活性化させ、「海を向いた町づくり」なども考えている。

 (一帯の整備は)五十年、百年と、長い時間がかかってもいい。時代の流れや市民の気持ちに合わせながら港を活用していければと考えている。


フェリーの上から新港の建設現場を眺める参加者=津市沖で





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