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三重 |
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新造船「知多丸」進水
鳥羽市と中部国際空港結ぶ海上アクセス
バスを積んで鳥羽駅と空港旅客ターミナルを結ぶのに使われる新造船「知多丸」=広島県の内海造船で(伊勢湾フェリー提供) |
フェリーとバスを使って鳥羽市と中部国際空港を結ぶ計画を進めている伊勢湾フェリー(本社鳥羽市)の新造船「知多丸」(二、三七〇トン)が、広島県の造船所で進水した。県内から空港への「海上アクセス」の一つ。二〇〇五年春の空港開港に向け、計約二十三億円をかけて、もう一隻建造する。 (酒井 直樹)
同社は近鉄と名鉄が折半出資の海運会社。空港対岸部の前島にフェリー用の桟橋や待合所を建設。
さらに船内にバスを積んでJR近鉄鳥羽駅−空港旅客ターミナルを一日六往復する予定で、有数の観光地の地元は、伊勢志摩への誘客にも役立つことから、計画を支援する方針だ。
今回、進水した新造船は全長約七十二メートルで、五百人乗り。知多半島を結ぶことから「知多丸」と命名した。外観は、鳥羽と愛知県の伊良湖岬、師崎間を航行している船と同じデザインだが、新たに障害がある人向けに船内エレベーターやバリアフリー席などを設けた。
初めて海に船体を浮かべる進水式が終わり、今後、内装が施された後、来年三月中旬、鳥羽にお目見え。中空開港まで鳥羽−伊良湖岬を結ぶ航路で使われる。
もう一隻の新造船も同じ規格となる。フェリーに積み込んで運行するリムジンバスは、今後、バス会社などへの運行委託も含めて検討したい考えだ。
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