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三重 |
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中部空港へは船がお得
鳥羽志摩アクセス協が交通費試算
時間は掛かるが、船を利用するのがお値打ち? 鳥羽市から中部国際空港までの海上交通の実現を目指している「鳥羽志摩地域中部国際空港海上アクセス促進協議会」(会長・井村均鳥羽市長)は十八日の理事会で、伊勢志摩から中空までフェリー、乗用車、鉄道を使った場合、それぞれの費用と所要時間の比較を明らかにした。
協議会は鳥羽市のほか志摩、度会郡の八町などで構成。九年前に結成され、鳥羽港−空港島間を高速船で直結したい計画だが現在、まったくめどは立っていない。
その一方で、名鉄、近鉄が折半出資する伊勢湾フェリー(本社鳥羽市)が、鳥羽港から空港対岸の前島まで旅客定員五百人のフェリー二隻を運航。さらに船内にバスを乗せ、JR・近鉄鳥羽駅と空港旅客ターミナル間も結ぶ予定だ。
協議会はフェリーによるバス・フェリー運賃を大人二千円と想定。さらに乗用車のガソリン代や有料道路料金、鉄道運賃などを算定し、伊勢、鳥羽両市や周辺から空港までの交通手段別の所要時間と交通費を比較した。
それによると、車や鉄道と比べ、船は二十分から一時間余り余計に時間が掛かる。しかし、総費用は船が二千円から三千円余りで、車や鉄道の半額から五分の一との結果が出た。
鳥羽国際ホテルであった理事会では、井村市長が「伊勢志摩に観光客を呼び込むため、当面、フェリーの海上アクセスに夢を託したい」とあいさつ。中空開港が二〇〇五年二月に迫ってきたことから、協議会がフェリー側の計画を支援していくことも決めた。
各自治体の財政が苦しい中、フェリー側の運航について、金銭的な支援はしない方針という。 (酒井 直樹)
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