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三重 |
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津都ホテルが新会社で再出発
人件費を大幅削減へ
閉鎖の危機から一転、存続が決まった津都ホテル(津市大門)。その経営会社となる「津センター」が十七日、スタートした。「市内唯一のシティーホテルを残したい」という市民らの願いに、津商工会議所のほか百五銀行や日本土建といった地元有力企業が出資者に名を連ね、新会社の発足にこぎ着けた。
発起人となった津市の近藤康雄市長は、この日の創立総会で「津都ホテルはまちのシンボル的な役割を果たしている。市民から『何とか存続させて』という多くの声があった」と紹介。「全面委託でも責任を持った経営をやってもらえる。きちっとした新会社の成果を挙げたい」とあいさつした。ホテル側も赤字体質の改善に向け、人件費の大幅削減などに取り組む。四十歳以上の社員の早期退職に七人が応募するなど、正社員三十二人を十人削減し、パートやアルバイトに切り替える。賃金やボーナスのカットも進め数千万円の人件費を浮かせるという。
一方で、営業活動はこれまで以上に積極的な展開をする。割引の宿泊プランや宴会コースを季節ごとに打ち出してPR。増加傾向にあるインターネット予約にもいっそう力を入れていく。
同ホテルの増田一支配人(53)は「あらためて地元の皆さんに愛されているホテルだと実感した。地域に根ざした親しみあるホテルを目指し、サービス向上に努めたい」と意気込んでいる。
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