【津】経営不振で存続が危ぶまれていた津市大門、津都ホテルの経営を近畿日本鉄道の子会社近鉄ホテルシステムズから引き継ぐ津センターの創立総会が十七日、同ホテルであった。取締役会で、第三セクター津センターパレス社長の近藤康雄津市長を社長に選任した。三月一日、事業を開始する。
津センターは資本金九千八百万円。同ホテルがテナント入居する津センターパレスが三千四百万円を出資し、筆頭株主になり、近鉄ホテルシステムズ三千万円、津商工会議所二百万円のほか、十三企業と個人などが三千二百万円を出資。本店は津センターパレス内に置く。
津センターはホテル運営をこれまでの経営母体、近鉄ホテルシステムズに委託し、従来通りの営業を継続。津センターパレスとの賃料の見直し協議をはじめ、人件費削減などを徹底し、単年度黒字を目指す。
社長に就任した近藤市長は「津都ホテルはセンターパレスのテナントというより、市にとって有形無形の財産。都ホテルの存在は絶対に必要なものであると確信している」と話した。
津センターの取締役は、近藤市長のほか、鈴木康之近鉄ホテルシステムズ社長、竹林武一三重トヨタ自動車社長、舟橋偉光津センターパレス専務、益田一津都ホテル総支配人。
監査役は税理士の岡本孝三氏。
取締役会では役員を当面、無報酬と決めた。