まちづくり特別委員会報告書
(商工会議所作成の議事録をもとに作成したものです。)


平成14年7月30日(火) 18:00〜21:00 東洋軒2F会議室


出席者

【まちづくり特別委員会】
関西紙業鈴木 秀昭
樺部都市建築設計事務所山路 行雄
清水設計事務所清水 一男
兜屋飯場 高興
鞄″ェ菓子館刀根 大士
永合寛税理士事務所永合 寛
西村建設西村 禎夫
三重農林建設若林 肇
潟rーイング津田 能成
山口商会山口 久彦
【新世紀、新しい港とまちづくりを進める会】
代表小寺 徹也
会員東  道生
【事務局】
津商工会議所山口 修
津商工会議所須川 正之

【懇談会の中での意見】
「新世紀、新しい港とまちづくりを進める会」の小寺代表より会の説明:
海上アクセス港が津市に決定される以前の平成13年6月に「贄崎地区港湾整備に係る土地利用計画及び後背地との連携等について調査研究・提言を行い、市民主導のまちづくりの実現と津市の発展に寄与すること」を目的に16名の有志にて設立。 会員を徐々に増やしながら、毎月1回の定例会を実施。メーリングリストを活用しながら意見集約し、平成14年2月に提言書「海上アクセスと周辺地域のまちづくりについて」を関係機関(三重県知事・津市市長・津市議会議長・中部国際空港梶E両備運輸梶jへ提出。5月には会員でもある小池氏(鳥取大学助教授)を講師にまちづくり講演会を実施した。   今後は市民参加のまちづくりを実際に行えるよう、講演会で学んだ『合成の誤謬(注)』とならないよう各関連機関と連携しながら、より一層の港とまちづくりを進めていく。

(注)合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)・・・経済学用語で一人一人の行動としては『合理的な行動』・『善』であることを、皆が行うと好ましくない結果が生じたり、社会的に誤った行動になること

次に東会員より当会のホームページの活用状況について説明:
メーリングリストや掲示板により、会員相互の連絡を取りつつ、 インターネットを活動に役立てている。画像を多様するなどして視覚的な内容を心がけながら、最近は英語版も作成。津を広くPRするとともに津を全く知らない方達の意見までをもオープンに集めている。海外の様々な掲示板を利用し、PRしたところ毎日何通か外国人からのメールが届いている。中には参考になると思われるアドバイスもある。

【委員からの意見】
バラバラにならないように活動する若い方々の姿勢には敬意を表したい。
会議所でもバラバラに活動している部分もあるので、まとめて津の未来図を考えていくべき。
市民が憩える場を港と一体化して計画されればよい。
港は一大チャンスだと思うが、「津を良くする」の本来の意味(街の形・機能・文化的に固めていく方針)を考えたうえで、アクセス港を考える必要性がある。
この委員会の目的を再度考える必要がある。
対外的に津のすばらしところは、「自然の長い海岸線・海」、「温泉もある山」、 そうしたエネルギーを活かして商業・文化の企画を統一化したグランドデザインを描くべきである。
「津はどこにむかっているのか」、「どういう街になりたいのか」わからない。文化的なものをどう観光に結びつけるのか?総合的な中で位置付け、大局的に考えないとアクセス港も不安。
港と街を歩いていけるまちづくりが必要。
アメリカのボルチモアでは1kmほどの港・公園を挟んでツインタワーがあり、常時3万人の観光客・ビジネスマンで賑わっている。そうした事例を参考に、港・津駅・ 長谷山付近を結んだ「人の動くまちづくり」が必要では。 一過性の屋台とか作るだけでなく、市役所のように人が自然と寄ってくるものが必要。
商店街のアーケードは取り、車が通れるようにする方がいいのでは。
車で通ると物は買わない。伊勢のおはらい町は、駐車場から、内宮まで歩かせている。 津観音とだいたてでも同じことができるのでは。商店街が上手く利用していないのでは。
門前町のイメージがない。
「2005年の開港」、「市町村合併」とまちづくりの目的がはっきりしてきた。
北欧では歴史・文化がまちにマッチしており、街全体が美術館のようである。それを踏まえて、山・海の環境を綺麗にする気持ちを心がけながら整備するとおのずとまちづくりとなるのでは。環境を整備すると人もよくなる。
全体をみて、トータル的に考える場が必要では。
ヨットの有名な国際レースも開催された「御殿場の海・ヨットハーバー」は貴重な財産であるが活かされていない。
先の市長選でも津市の未来ビジョンがどの陣営もなかった。市役所にまちづくりへの力をより入れさせるため、強く提言すべき。ただ市民側にも「津市のために」という気運が薄く、市役所としてもうんざりであろう。
「知恵」と「エネルギー」を出すべきだ。
自主的な活動団体を参考に、会議所として「連携」をとって市へ提言すべき。
津は昔から「通り道」で発展してきた。この港も「通り道」となるので、通り道としての特異性があるのでは。海外への表玄関と日本文化がふれあう「通り道」の特性を活かしたまちづくりを。
イベントを打たなくても人の集まる場所にするべき。
市役所職員と討論会しても反映されない事が多く、市民が知らないに道路や施設ができる。少しでも反映されるようにするため、委員会としてしかっりとしたビジョンを持ち、会議所として1つでも「市に提言」をすべきだ。

非常に盛り上がった雰囲気の中、以上のように様々な意見が出されました。

まちづくり特別委員会では、もう少し時間をかけて他の意見も聞き勉強していくため、次回、市の都市計画課・管理港湾課との意見交換会を実施予定とし終了しました。

当会としても、まちづくり特別委員会の皆様、さらに様々なお立場の数多くの方々との意見交換・連携を重ね、今後の活動に役立てて行きたいと考えています。




小寺代表より、当会の活動について説明。

当会のネット戦略を説明する東会員