02/11/08
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「地元の意向踏みにじる」 海上アクセス 県の対応に抗議   松阪市議会全協が決議

【松阪】松阪市議会は七日、市議会全員協議会を開会し、中部国際空港海上アクセスの松阪ルートについて県が断念を求めてきた問題で「中部国際空港海上アクセス松阪ルートに関する県に抗議する決議文」を可決した。閉会後、伊藤稔議長らが県庁に足を運び、県知事や地元選出の県議らに提出した。

 決議文は、県が昨年秋に国に対して津ルート一本で絞ることを約束して同ルートへの予算獲得に当たっていたことについて「事前の協議もなく津市に一本化し、そのことを一年間明らかにせず、松阪市に一方的に断念を迫る行為は地元の意向をまったく踏みにじるもの」と、強く批判し「県行政と市との信頼関係を土台から崩すことにもなる」と抗議している。

 野呂昭彦市長は全協で「この一年間、県の言うルール通りに努力してきたのに、一体なんだったんだ」と県への不信感をあらわにするとともに、国土交通省の話として「財務省がこのことを知ったら、県の立場はゆゆしきことになる」と話していたことを紹介した。

 市議らは「責任の所在を明らかにすべき」「県に対して損害賠償を含めた抗議を求めるべき」など、県を非難する意見が相次いだ。

 同問題については、六日に市内で開いた中部新国際空港海上アクセス促進協議会(会長・野呂市長)の席上で実現に向けて検討する方針を固めており、八日午後、地元選出の県議や同協議会の幹部らで会議を開き、終了後、野呂市長が会見を開くことになっている。




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