【津】津市の近藤康雄市長は十九日、中部国際空港への海上アクセス港整備事業について、同市議会で「空港開港日が前倒しされたら状況は厳しくなるが、空港と同時にアクセス港を完成させることが大切と考えている」と話した。
愛知県の神田真秋知事などが今月上旬、中部国際空港の開港を平成十七年三月十九日の予定から早めたいとする意向を示したことについて、安藤之則議員(新政会)の質問に答えた。神田知事は今月六日、中空の開港から一週間後に愛知万博が開幕することから「トラブルなく万博を迎えるため、開港日をできる限り前倒ししたい」と語っている。
近藤市長は「アクセス港事業は当初の空港計画に合わせて進めている。前倒しは厳しいが、何とか空港の開港に間に合わせたい」と意気込みを語った。
同市の事業予定では、本年度中に漁業補償交渉を終え、平成十五年度からアクセス港建設に着工、十七年三月完成させる。市は現在、漁業者らと交渉を重ねているとしている。