色鮮やかでエキゾチックな民族衣装に身を
包んだ韓国の学生たちが、にぎやかにパレ
ードをくりひろげる「朝鮮通信使」の再現行列
、「2002年平和の行進」が8月21日に三島で
行われる。
 一行は7月にソウルを出発し、対馬、下関、
広島、岡山、大阪、名古屋を経て三島、東京
と一カ月かけての友好訪問だ。
 「朝鮮通信使の歴史は古く、日韓関係を物語る上で重要な役割を果たし
てきたのです」と話すのは、三島市文化財保護審議委員長の齋藤宏さん。
 1592年(文禄元年)豊臣秀吉による朝鮮出兵で両国の関係は悪化し、1
607年(慶長12年)国交回復のために、467人の通信使が訪れた。
 その後も、朝鮮国王から将軍に対する使節の「平和の行進」として続けら
れ、200年間に12回日本を訪れた。時には総勢4千〜5千人にもおよび、三
使と呼ばれる官僚と、楽人、舞人、画家などの文化使節は、各地で文化交
流を行った。
 東海道の往復で三島宿へも20回訪れ、そのつど宿から食事まで、厚いも
てなしで迎えた。
 1910年(明治43年)日本の韓国併合により、再び友好関係が崩れ、今日
までさまざまな課題を残すことになった。
 しかし、今年はサッカーW杯が日韓共催で盛り上がり、「両国の友好にみ
んなが注目する年にこの平和の行進は、大いに意味あること」と、齋藤さん
は強調する。

   ・8月21日(水)
     「2002年平和の行進―21世紀の朝鮮通信使」

       16時〜17時。三嶋大社.三島市民文化会館までパレード
     「韓国青年文化交流使節団」による公演
       18時30分〜20時30分。
       三島市民文化会館でテコン舞、宮中音楽など
     問い合わせ/三島市国際交流協会 055(976)1020

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