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韓国の大学生と交流会 広島の若者ら準備 '02/7/18

 七月下旬から一カ月かけ、江戸時代の友好使節・朝鮮通信使ゆかりの地をたどる韓国の大学生を歓迎しようと、広島市内の若者たちが、交流行事の準備を進めている。

 一行は、韓国各地から選ばれた大学生百十人。二十四日にソウルを出発し、通信使が通ったルートに沿って韓国五地域、日本九地域で交流しながら、八月二十六日に最終目的地の東京に到着する予定。

 広島県内では、八月七日に通信使ゆかりの下蒲刈町を訪れるほか、八日には通信使のいでたちで、広島市中区八丁堀や本通り商店街など市中心部をパレード。同日夜は、広島の若者と交流する。

 市青少年センター(中区)の呼び掛けに、市内の和太鼓や韓国太鼓、野外活動、国際交流などのサークル七団体が賛同し、実行委員会をつくった。同センターで、両国の若者がそれぞれの伝統太鼓のほかギターを演奏したりして交流する準備を進めている。

 この催しは、韓国の国際文化交流振興協会などが主催する「2002平和の行進―朝鮮通信使21」。「日韓国民交流年」の今年、若者の交流から友好の新時代を切り開こう、と企画した。

 実行委メンバーの安田女子大三年の相川真美さん(21)=安佐南区=は「サッカー・ワールドカップで韓国を近く感じ、交流会に関心を持った。互いに思い出に残るプログラムを考えたい」と意気込んでいる。

 実行委は、交流会参加者も募集している。電話082(228)0447。

【写真説明】韓国の大学生との交流会の内容について、意見を出し合う広島の若者たち(広島市青少年センター)



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