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正使役を中心に華やかに繰り広げられた行列(彦根市・夢京橋キャッスルロード) |
江戸時代の李氏朝鮮王朝の外交使節団「朝鮮通信使」が初来日して400年になるのを記念して、滋賀県彦根市で8日、当時の行列が再現された。韓国の学生ら22人を含む約200人が市中心部の商店街を練り歩いた。
通信使は彦根城天守が完成した1607年に初来日しており、国宝・彦根城400年祭実行委が「日韓交流フェスタin彦根」のメーン行事として企画した。
行列は午後1時、橋本商店街・久佐の辻を出発した。赤甲冑(かっちゅう)の彦根鉄砲隊や韓国・慶北大学校(大邸市)の学生による朝鮮半島伝統の音楽隊「吸打(チュタデ)隊」などが先導し、呉榮煥・駐大阪大韓民国総領事が務めた正使役や副使、従事官役らが壮麗な民族衣装で列をなし、沿道の観衆を魅了した。
通信使が宿泊した宗安寺に到着後、本堂前で呉総領事と井伊家第18代当主の井伊岳夫さん(38)が国書を交換し、今後の友好交流を誓い合った。
観光で広島市から訪れた大学生勝部貴子さん(23)は「衣装や音楽が印象的で朝鮮文化の歴史を感じました」と話していた。
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