朝鮮通信使400年シンポ「静岡メッセージ」発信 

2007/05/21  静岡新聞



日韓友好の新時代を話し合った「朝鮮通信使400年日韓国際交流シンポ」
=静岡市清水区の日本平ホテル 
    
「次代へつなぐ善隣友好の輪」をテーマに朝鮮通信使400年日韓国際交流シンポジウム
(朝鮮通信使交流議員の会、静岡市主催、国土交通省共催)が20日、同市清水区の日本平
ホテルで開かれた。パネル討論では「平和への信(まこと)を通わす使者」として朝鮮通信使
が果たした役割を高く評価。「日韓両国は未来に向けた信頼感をはぐくみ、困ったときに助け
合う北東アジアの平和を切り開くパートナー」と総括した討論を「静岡メッセージ」として
語り継いでいくことを申し合わせた。
主催者を代表し、小嶋善吉市長と望月義夫国土交通副大臣があいさつした。柳明桓駐日韓国大使
は「各界のオピニオンリーダーが朝鮮通信使の現代的意義を再考することは時宜を得たもの」と
シンポの開催に感謝した。韓国の朝鮮通信使国会議員連盟の鄭義和氏も「両国は許し合い、譲り
合い、対話を進めなければならない。朝鮮通信使に学びたい」と述べた。
日韓が国交を回復した当時に日本特派員も務めた元東亜日報社長の権五キ(王扁に奇)元韓国
国務副総理が「東アジア新時代における未来へのメッセージ」と題し基調講演。米国がアジア
経済圏に及ぼしている影響に言及しながら、未来志向の韓日関係を説いた。
パネル討論は交流議員の会事務局長の原田令嗣衆院議員、小針進県立大国際関係学部教授、
韓国国会議員らが登壇し、日本の首相による靖国神社参拝や教科書問題など諸課題を乗り越え
ていく処方せんを話し合った。 


唐人さんの家