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  愛知

日韓史議論の集大成

総領事館座談会20回記念誌を刊行


刊行された「韓日歴史座談会」の記念誌と、作製にかかわった参加常連の有志ら=名古屋市中村区名駅南、在名古屋韓国総領事館で

 在名古屋韓国総領事館が続ける「韓日歴史座談会」の開催が二十回を超えたのを機に、参加常連の有志たちが記念誌を刊行した。二十二日夕、記念祝賀会が名古屋市中村区名駅南の同館であり、「理解の輪が広がった」と会の二年間にわたる“歴史”を振り返った。(辻渕智之)

 会は二〇〇一年秋に赴任した柳洲烈(ユ・ジュヨル)総領事(56)が始めた。ほぼ月一回、韓国テレビ局の歴史番組を一緒に観賞し、感想を語り合う。日本人の会社員や教員、主婦、在日コリアンらが多い日で約百人参加し、この日の祝賀会前の会で二十四回を数えた。

 記念誌の刊行は参加者の有志が「会で学んだ両国の長い歴史関係がもっと多くの人に伝わり、善隣関係に生かせれば」と発案。約四十人で出版グループを自主的に結成し、完成させた。

 内容は全座談会の資料、参加者の感想文、関連行事の報告などでA4判、百十一ページ。日本の朝鮮侵攻を扱った番組を取り上げた座談会の感想文には「韓国の放送局が作った番組なのに、韓国的視点が控えめで客観的な表現に驚いた」「(秀吉の朝鮮出兵時に)朝鮮の少年が十三歳で捕虜として日本に連れて来られた。その子孫が熊本の墓参りに訪れ、歌うビデオを見て涙が出た」などの声が並ぶ。

 代表の貫井正之・名古屋外国語大講師(66)は「座談会の興奮冷めやらず、親しくなった方々と居酒屋で討論を続けるのも楽しかった。韓国歴史の旅、韓国台風被災救援カンパなどにも発展した」と語る。柳総領事は「両国が良好な関係だった時代も、不幸な時代もあわせて知り、理解することが真の未来を築くために必要では。会が市民のプルプリ(草の根)精神で、漢方薬のようにジワジワと共通認識が深まる出発点になるよう今後も努めたい」と話す。

 司会や通訳、史料の翻訳を続けてきた座談会の陰の立役者である同館女性職員の金河永(キム・ハヨン)さん(29)は「歴史という両国民が敏感な問題で当初は不安もあった。でも率直に事実を知り、集まって腹を割って話せることが分かりました」と笑顔をみせた。

 三百二十部作製。寄贈予定の県立、名古屋市立図書館や同総領事館で読むことができる。





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