大垣市丸ノ内の大垣市郷土館で「朝鮮通信使特別展」（市、市教委主催）が開かれている＝写真。江戸時代に善隣友好の象徴として来日した朝鮮通信使の一行は同市の歴史にも大きな影響を与えている。その足跡を同市に残る資料を中心に紹介している。１１月２３日まで。

　朝鮮通信使は１６０７（慶長１２）年から１８１１（文化８）年までの間に１２回、日本を訪れている。うち１０回は美濃路を通っており、大垣市で宿泊している。

　特別展では、１８７３年まで、大垣祭りに繰り出していた朝鮮山車の大将官人形衣装や、京都・西陣で作ったと言われる金襴（きんらん）朝鮮服を出展。十六町からは、農家の人たちが通信使を模倣して踊った５５年ころの「豊年踊り」の写真や、再現された衣装など約３５点を出展した。

　１１月２日午後１時半からは、住民による講演会「朝鮮通信使と十六町のかかわり」がある。入館料は大人１００円、小中学生５０円。休館日は毎週火曜。【子林光和】