岐阜

朝鮮通信使の足跡を紹介

大垣市郷土館で金襴の服など３３点展示

　江戸時代に大垣の民衆に大きな影響を与えた「朝鮮通信使」の地元関連資料を集めた特別展が、大垣市郷土館で開かれている。十一月二十三日まで。

　朝鮮通信使は、一六〇七（慶長十二）年から一八一一（文化八）年まで十二回にわたって日本を訪れた。このうち十回は美濃路を通り、通信使が宿泊した大垣の人たちも影響を受けた。

　特別展では、大垣宿の本陣や商家が立ち並んだ竹島町の人たちが、一八七三（明治六）年まで大垣祭りに繰り出していた朝鮮山車の大将官人形や金襴（きんらん）の朝鮮服、十六町の農民が通信使を模倣した豊年踊りの写真など、三十三点を展示している。

　十一月二日午後一時三十分から、大垣市十六町の北山俤索さんが「朝鮮通信使と十六村とのかかわりについて」と題し講演する。入館料は大人百円、小、中学生五十円。（渡辺道彦）