Kyoto Shimbun 2003.08.21 News
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 朝鮮通信使の供応料理再現展示へ
 近江八幡市立資料館、来月韓国で

 韓国釜山市で9月下旬に開催される「朝鮮通信使韓・日文化交流祝祭」で、近江八幡市立資料館は、江戸時代に八幡(滋賀県近江八幡市)を訪れた朝鮮通信使に出された供応料理を再現展示する。

 祝祭は、日韓の友好増進を目的にした「2003朝鮮通信使韓・日文化交流事業」(同事業推進委員会主催)の一つ。学術シンポジウムや資料展などがある。

 同資料館は、昨秋に近江八幡市で開かれた「朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流近江八幡大会」に合わせて料理を再現しており、同事業推進委から再現展示を依頼された。

 料理は、朝鮮通信使への八幡でのもてなしなどを記録した対馬藩の古文書「宗家記録」(慶応大図書館蔵)を基に、1682(天和2)年8月8日、西本願寺八幡別院(同市北元町)で出された昼食を再現する。赤こんにゃく、ふなずし、アユ、コイなど約50種36品。同市で日本料理店を経営する佐々木則幸さん(52)が、食材の1部は釜山市で調達して作る。

 訪韓する江南洋館長は「韓国の人に、約320年前の日本のもてなしの文化に接してもらいたい」と話している。


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