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「未来志向の関係を」
韓日歴史座談会20回記念シンポ
駐名古屋韓国総領事館が二年前から続けている「韓日歴史座談会」の第二十回記念シンポジウムが二十九日夕、中村区名駅南の同領事館で開かれた。市民ら約百二十人が参加し、日韓の相互理解を深めてきた会の節目を祝った。
会は、二〇〇一年九月に赴任した柳洲烈(ユ・ジュヨル)総領事(56)が始めた。歴史を扱った韓国のテレビ番組を一緒に観賞し、感想を語り合ってきた。
この日、柳総領事は「赴任時、歴史教科書問題などで両国関係は冷え、民間交流さえできなかった。良好だった韓日史を学び、未来志向の関係を築こうと会を重ねてきた」とあいさつ。その後、九州北端の加唐島で生まれて日本で成長後、朝鮮古代の百済の王になったという武寧王(四六一−五二三年)を取り上げた番組を観賞。武寧王の子孫が桓武天皇の母になった史実も紹介された。
パネリストらは「武寧王は日韓交流の原点の象徴。当時は日本と朝鮮半島に極めて深い交流があった」「韓国の歴史研究には日本書紀がよく用いられている。日本側も天皇陵の発掘などを積極的に進めるべきでは」などと意見を交換。続いて立食パーティーも催され、参加者たちは楽しく懇談した。
(辻渕 智之)
◆ソウルのボーイスカウト、名古屋でホームステイ
日本ボーイスカウト愛知連盟名古屋緑地区と交流している韓国・ソウル恩平地区のボーイスカウトの派遣団約六十五人が二十九日、日韓交流キャンプに参加するため名古屋空港(豊山町)に到着し、名古屋のスカウトたちと笑顔で対面した。
緑、瑞穂区などのスカウトで構成する名古屋緑地区が、創立二十五周年を記念して招待した。
午後一時すぎ、派遣団長の安承基さん(85)や中高生スカウトらが同空港のロビーに姿を見せると、名古屋緑地区のスカウトやホームステイ先の家族ら約四十人がお出迎え。韓国のスカウトたちは「日本の文化、生活を学びたい」と話していた。
一行は三十一日まで名古屋でホームステイした後、八月四日まで長野県大町市で開かれる名古屋緑地区などとの交流キャンプに参加。五日に京都市などを観光し、六日に帰国する。(原 一文)
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