Kyoto Shimbun 2002.08.17 News
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 芳洲の足跡たどり親善深める
 韓国の大学生 出身地・高月を訪問

 江戸時代に朝鮮半島から日本に派遣された朝鮮通信使の足跡をたどる韓国の大学生ら約百五十人が十七日、朝鮮外交に尽くした儒学者・雨森芳洲の出身地である高月町雨森地区を訪問した。

 韓日文化交流振興協会(本部・ソウル市)などが「2002平和の行進」と銘打ち、通信使ゆかりの日本の都市を巡る学生ツアーを行っている。芳洲は、日本最初の朝鮮語学習書を著したほか、通信使に同行して対馬−江戸間を往復するなど両国の親善に努めた。

 大学生らは、七月下旬にソウルをたち、対馬(長崎県)や岡山などを経て、京都・比叡山からバスで高月町入り。雨森芳洲記念館を見学したあと、町中央公民館で住民らと親ぼくを深めた。

 舞台では、雨森の小、中学生と韓国の学生有志二十人が、太鼓をたたいて踊る朝鮮半島の民俗芸能サムルノリを披露した。学生たちは「日本の子どもたちと韓国の舞踊で共演するなんて思ってもいなかった」と感激していた。

写真=朝鮮半島の民俗芸能サムルノリを披露する韓国の大学生(右側)と雨森の小、中学生(高月町)

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