Kyoto Shimbun 2002.08.04 News
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 朝鮮通信使の絵を一緒に
 韓国高校生と地元の子が交流

 江戸時代、朝鮮外交に尽くした雨森芳洲の出身地の滋賀県高月町雨森で三日、同地区を訪れている韓国の生徒と地元の子供たちが、江戸時代の朝鮮通信使の絵を一緒に描いた。

 同地区は、ソウル市に住む李英●・韓日文化交流振興協会理事を通じて韓国と子供の相互派遣を行っている。今回は、同市・水洛高の一年生ら二十八人が二日から五日まで雨森地区でホームスティしている。

 雨森地区の集会所では、韓国の生徒と、同地区の子供たち十五人が、縦一メートル、横十メートルの紙に通信使の行列を描いた。

 朝鮮通信使は江戸幕府を訪れた朝鮮の外交団で、道中には雨森芳洲も同行したことがある。子供たちは江戸時代の絵巻物を参考にして、馬に乗って行列を先導する芳洲や、こしに乗った朝鮮の使者を色とりどりのクレヨンで描いた。

 十七日には、韓国の学生ら百八十人による朝鮮通信使の再現行列が雨森地区を訪れ、芳洲と交流を深めた朝鮮の官僚・玄徳潤の子孫が芳洲の子孫と面会する予定で、絵はその場で展示する。

 ※●は火へんに韋

写真=朝鮮通信使の絵を一緒に描く韓国と雨森地区の子供たち(滋賀県高月町雨森)

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