Kyoto Shimbun 2002.07.28 News
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 朝鮮通信使の旅再現
 韓国学生ら出発 1カ月かけ市民交流

 【ソウル26日共同】韓国の大学生ら百六十人余りが二十六日、江戸時代に朝鮮半島から外交使節団として来日し学問や芸術を伝えた「朝鮮通信使」の行列を再現する旅に出発した。ソウルから東京まで約一カ月かけて市民交流などを行い、日韓の友好と親善をアピールする。

 もともとは昨年夏に行う計画だったが、歴史教科書問題の影響などで延期。サッカー・ワールドカップ(W杯)で日韓友好ムードが再び高まる中、主催した市民団体の韓日文化交流振興協会は「各地で日本の若者たちと交流を深め、未来志向的な韓日関係を築くのに寄与できれば」と話している。

 同協会によると、ソウルを出発した一行は全州、大邱を経て八月二日には釜山からフェリーで対馬入り。五日に下関に上陸後、バスで通信使ゆかりの地を見学して回りながら広島、岡山、大阪、名古屋、静岡県三島の各市で行列を計画している。二十五日には東京・原宿で最後の行列を行う予定だ。

 朝鮮通信使は江戸時代の一六○七年から一八一一年まで計十二回、日本に派遣された。将軍就任の機会などに来日し、朝鮮の威信をかけ医者、書家、画家など多くの学者や文化人も加わり、幕府側も盛大に一行をもてなし、善隣友好の象徴だった。(共同通信)

写真=韓国の大学生らが日韓の友好と親善を訴え、東京に向け出発した「朝鮮通信使」の行列=26日午後、ソウル市内(共同)

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