Kyoto Shimbun 2002.07.28 News
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 朝鮮通信使 わかりやすく解説
 近江八幡 ゆかりの交流大会前に講座

 滋賀県近江八幡市宮内町の市立図書館で二十八日、歴史講座「朝鮮通信使とは何か」が開かれ、花園大の姜在彦客員教授(朝鮮近代史)が、江戸時代に派遣された朝鮮通信使を中心に、中近世の両国の関係を話した。

 朝鮮通信使は、江戸時代に徳川幕府の慶事や将軍の代替わりのたびに朝鮮から派遣された使節団で、外交や文化交流などを兼ねた。講座は今年十月十九、二十日に市内で催される「朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流大会」を前に、市国際交流協会や市が主催した。

 姜さんは、室町幕府の三代将軍・足利義満が始めた対等外交に対し、豊臣秀吉が朝鮮に侵略した歴史に触れつつ、朝鮮通信が江戸時代に国交回復のために始まった経緯を説明。計十二回派遣された通信使のうち、最初の三回は朝鮮捕虜の帰国など戦後処理を含めて行われたことなどを分りやすく話した。

写真=初期の朝鮮通信使の意味づけを話す花園大の姜在彦客員教授(近江八幡市立図書館)

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