伊勢新聞

【掛け声と共にまつりを盛り上げるよさこいチーム＝津市中央で】

【津】津市の秋を彩る「津まつり」が八日、九日までの二日間の日程で、同市西丸之内などで始まり、「フェニックス会場」や「お城西公園会場」など四会場で、県内外の七十七チームがよさこい踊りなどを披露した。

　初日の八日は天候にも恵まれ、多くの人が会場へ足を運んだ。各会場では、各チームが熱のこもったパフォーマンスを繰り広げ、来場者はカメラや携帯電話で撮影するなどしていた。

　津まつりは約三百七十年の歴史があり、第二藩主の藤堂高次が祭りを奨励したのが起源とされる。津八幡宮（同市藤方）の祭礼として、各町の出し物が隊列をなして練り歩くなど大規模な祭りとしてにぎわった。現在は伝統芸能を披露するほか、平成三年には和船山車、同十年にはよさこいソーランが加わり、最大級の祭りとなった。

　九日は計十一会場で演舞など、さまざまな催しが繰り広げられるほか、ＮＨＫ大河ドラマ「江（ごう）―姫たちの戦国」で浅井三姉妹の「初」を演じた女優の水川あさみさん(28)が船長を務める和船山車「安濃津丸」のパレードが午前十時半から、津裁判所前で始まる。