津まつり 最高潮 秋満喫

★歴史紡ぐ列 唐人おどり★
 開催2日目の8日、「津まつり」の盛り上がりは最高潮に達した。大パレードには、同市の伝統芸能「しゃご馬」や江戸時代に朝鮮通信使が伝えたとされる「唐人おどり」=写真=も登場し、約370年前が起源という祭りを彩った。

★準備実り盛況 フリーマーケット★
 同じお城公園の125区画でフリーマーケットも開かれた=写真。

 市民ボランティアなどでつくる実行委員会が25年前から続けてきた。さまざまな障害者支援団体の資金工面の機会にもなっている。会場を取り仕切る萩野茂樹さんは、「全体の裏方を兼ねている出店者もいて、運営は手作り。今年もにぎやかになってよかった」。

★68点うっとり 青空写真展★
 お城公園の一角では、全日本写真連盟だいこん支部による青空写真展が開かれた。感性豊かな68枚が、木々の間で風に揺らめいた。
 木と木の間に通した鉄線に大判写真を下げた。しぶきを上げて跳ねるイルカを写した千葉勇夫さんの「ジャンプ」を前に、通りがかった男性は「いい写真やね」と、しばしうっとりしていた。

★PRにいい機会★
 一方、3年以内に始まる裁判員制度を多くの人に知ってもらおうと、津地検の検事らも、「裁判員制度ひろめ隊」と称し津まつりに参加した。
 参加した約20人は、「裁判員制度」と書かれた青と赤の法被を身につけ、のぼりを立てながら踊った。

(平成18年10月10日 朝日新聞)