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三重 |
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伝統の唐人踊りの路上練習始まる
「津まつり」で保存会や子ら披露
「津まつり」に向けて、県無形民俗文化財の「唐人踊り」の練習が二十一日夜、津市中心部の路上で始まった。祭りは十月八、九の両日にある。本番まで二週間余りとなり“お祭り気分”が高まってきた。 (高橋 健一)
唐人踊りは、江戸時代の外交使節団「朝鮮通信使」の行列をまねたと言われる。ひょうきんなお面と、異国情緒を醸し出す衣装が特徴。太鼓や笛、鐘の音色に合わせて陽気に踊る。津まつりでは毎年、商店主らでつくる「分部町唐人踊保存会」が披露している。
踊りは江戸時代から分部町の住民が引き継いできたが、太平洋戦争の影響で一時中断。再び復活させようと、一九五六(昭和三十一)年に保存会を設立した。後継者不足が悩みの種で、町外の男性、女性にも門戸を開き、現在は中学生から五十代まで約四十人が参加している。
九二年には市内の小学生らでつくる「子ども唐人・唐人踊りを継ぐ会」も設立。四十人ほどが活動し、津まつりでも大人と一緒に、かわいい踊りを見せる。
祭りまで練習はほぼ毎日。本番では市中心部の各所で踊りを披露する。保存会事務局は「踊りが持つエネルギーを多くの人に楽しんでもらいたい」と意気込んでいる。
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