総合 2004年11月8日

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地域の伝統、舞台彩る-奈良、和歌山、三重の民俗芸能

紀伊半島民俗芸能祭で披露された三重県度会郡大宮町に伝わる野原太神楽獅子舞（7日、大淀町桧垣本の町立文化会館あらかしホール）

　奈良、和歌山、三重の三県各地域に残る民俗芸能や伝統行事を多くの人に知ってもらおうと、「紀伊半島民俗芸能祭2004―紀伊半島からひびきわたれ舞・歌・楽器の音色（ねいろ）」（奈良・和歌山・三重各県教委と大淀町教委主催）が7日、大淀町桧垣本の町立文化会館「あらかしホール」で開かれ、各県合わせて九団体が多彩な芸能披露した。

　三県持ち回りで開催され、今年で8回目。奈良県は3回目の開催。

　地元の奈良県は、大塔村篠原に伝わるオオカミ退治祈願の篠原踊り、吉野町の吉野水分神社のお田植え神事、大淀町からはちびっ子桧垣本座の猿楽、同町岩壷の子供相撲神事、同町上比曽に残る子どもらによる結婚祝い行事「いのこ」を披露。

　和歌山県は、那智勝浦町に伝わる田楽、高野山の仏教歌謡「南山進流声明」、三重県は、津市の唐人踊、大宮町の野原太神楽獅子舞が鮮やかに舞台を彩った。観客席からは踊りや歌が終るたびに盛んに拍手が起こっていた。

(2004.11.8　奈良新聞)

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