「津まつり」起源の絵巻

　津市の「津まつり」の起源にあたる「津八幡宮祭礼」の仮装行列を描いた絵巻が、約５０年ぶりにニューヨーク・パブリック・ライブラリーから津市に里帰りし、１１日から同市の県立美術館で展示が始まった＝写真。

　絵巻は、江戸前期の１７世紀半ばごろのものとみられる。２巻で計約３９メートルにわたり、「はりぬき大頭」や「仙人の真似（まね）」など、華やかに仮装した町人たちの様子が子細に描かれている。行列の背景には、「京口」や「わけへ町（分部町）」など親しみのある地名入りで、当時の津の街並みも描かれている。

　戦後の混乱期に米国へ渡り、行方が分からなくなっていた。８７年に神戸市などで展示されたことから、元津市議の筒井忠勝さんらが運動して里帰りが実現した。期間は１０月１１日まで。

（9/13）


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