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「津まつり」展あす開幕
米NYから“里帰り”の絵巻もケースに
曲がらないよう慎重に「津八幡宮祭礼絵巻」を伸ばす展示作業担当者ら=津市で |
「まつり・祭・津まつり」展(中日新聞社後援)の開幕を十一日に控え、会場の県立美術館(津市大谷町)で九日、作品の展示作業が本格的に始まった。米ニューヨークから“里帰り”した注目の作品「津八幡宮祭礼絵巻」も、展示ケースに収まった。 (谷村 卓哉)
先月末から八日にかけ、県立美術館には海外や全国から次々と作品が到着。同館企画展示室は九日から、学芸員計六人と運送会社の美術品担当者が、約七十点の展示作業を始めた。
現在の津まつりの原型を描いたとされる「津八幡宮祭礼絵巻」は輸入品扱いとなるため名古屋税関・津出張所の係官が会場まで来て、確実に品物が届いたかなどをチェックする「貨物検査」を実施した。
二巻で約四十メートルにもなる同絵巻の展示は、約二十メートルの長い展示ケース二つを用意。担当者はまっすぐ展示できるよう、定規で測りながら慎重に伸ばしていた。
県立美術館の毛利伊知郎学芸員(49)は「昔の祭りは市民の活気、信仰に町の歴史、文化が合わさってつくり上げられた。そういったことがよく分かる展示にしたい」と話している。
同館などは十月十一日までの会期中、約一万五千人の入館を見込んでいる。
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