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三重 |
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津で「迎月の宴」開催
海岸で唐人踊りや能「阿漕」など鑑賞
幽玄な雰囲気の中で舞われた能「阿漕」=津市の阿漕が浦海岸で |
名月をめでながら、薪能などを鑑賞する「伊勢の国 阿漕(あこぎ)が浦 迎月の宴」(実行委員会主催)が十三日夜、津市の阿漕が浦海岸で催され、幽玄な能の舞が約三千人(主催者発表)の観客を魅了した。
この日は夕方から県無形文化財の唐人踊りや高虎太鼓などが披露された後、無形文化財総合指定を受けている長田驍(たけし)能楽師と長袖会がハイライトの能「阿漕」を演じた。途中から月も雲間からのぞき、幽玄の世界を盛り上げていた。
世阿弥作の「阿漕」は、禁漁区だった浦で母の病気によく効くという魚を密漁し、その罪により海に沈められた男・阿漕の伝説がもとになっている。
資金難などで開催が危ぶまれていたが、八回目となる今年から県の助成を受け、継続を目指すことになった。実行委員会の久米宏毅委員長は「地元ゆかりの能を、身近な自然美に触れながら味わってほしい」と話していた。
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