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三重 |
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にぎわい再び 空き店舗活用
津 大門大通り商店街
伝統芸能でにぎわい復活を−。津市中心部にある大門大通り商店街振興組合(下岡明生理事長)が、空き店舗を借り上げ、郷土芸能やアマチュアバンドの練習、発表の場として活用してもらう方針を固めた。十一月までに空き店舗の改装を終え、年末にはオープンさせる予定。関係者らは「にぎわいを取り戻すきっかけになれば」と期待を寄せている。
活用するのは津市大門の商店街の中心にある店舗。家具店が一九九五(平成七)年九月に閉店してから七年間、未入居の状態が続いていた。「活性化のために使いたい」との呼び掛けに家具店が協力し、一、二階の計約七百二十平方メートルを格安の賃料で貸すことになった。
室内に防音設備を整え、唐人踊りやしゃご馬、高虎太鼓といった伝統芸能のほか、アマチュアバンドや大学生のサークルの発表の場として利用する。伝統芸能の衣装や写真を飾る展示スペースも併設する。商店街は展覧会やリサイクルバザーなどの集客イベントを企画する。
国と県、市も商店街活性化事業として施設整備費など約八百万円の補助金を出して支援する見通しで、同組合副理事長の小野明義さん(67)は「話題性のある内容にして、何としても活性化につなげたい」と意気込む。家具店社長で津民芸保存会会長でもある大橋達郎さん(64)も「練習場に困っている団体もあるので、みんなの集まる場になってにぎわいが戻れば」と願いを込める。
津市の大門大通り商店街はかつては中心市街地として栄えたが、現在の空き店舗率は約20%と空洞化が著しい。
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