■唐人踊りの概要
唐人踊りは、寛永13年(1636年)、
その前年に始まったに津八幡宮の祭礼として始まった祭りの出し物です。
以来、戦争による中断をはさんで360年以上にわたり、商人の街である分部町に伝わって来ました。
現在の唐人踊りの姿は、江戸時代の外交文化使節「朝鮮通信使」を真似したものだと考えられています。
現在の唐人踊りの行列の構成は、町印の車を先頭にして、大旗(昇り龍)、清道旗、ラッパ2、踊り、笛2、鉦(かね)2、
大太鼓、小太鼓2、令旗、大将、傘持ち、中官2、ささら4、清道旗、大旗(降り龍)の23名。
喜怒哀楽を表現したといわれる仮面をそれぞれにかぶります。
毎年10月の津まつりでは、雅楽の越天楽を基調にした「道ばやし」という曲で行進し、
2日間で約300軒以上を訪問したうえで、軽妙な踊りを披露しています。
平成3年(1991年)には、三重県無形民俗文化財の指定を受けています。
平成10年(1998年)には文部省から地域文化功労者として大臣表彰を受けました。 |