第12回 韓日歴史座談会

「新羅人の稀少宝石:ロマンガラス」

要約紹介

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素は、当館に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、第12回歴史座談会のご案内を申し上げます。
昔、コロンブスが到着した地はアメリカでしたが、実のところ到着希望地は日本でありました。 結局、彼は現在のアメリカを日本から近いインド辺りと勘違いをし、日本に辿り着けないまま、 その地が新大陸の一部であることも知らず、死んでいったのです。何故、あれほど、 コロンブスは日本に行きたかったのか。それは彼がマルコ・ポーロの"東方見聞録"を愛読し、 その中に記述された黄金の国"ジパング"、即ち、日本に対し、多くの関心を持っていたことで知られています。 日本には黄金が多く、日本人は黄金を好んだのでしょうか。4〜5世紀の新羅こそが正に黄金の国でした。 宮殿は言うまでもなく、王や王族の頭の天辺から足の爪先まで黄金一色でした。ところで、新羅人だけが黄金を好んだのでしょうか。 中国で清を建国した女真族(満州)の王は黄金の文字通りの意味を持つ愛新覚羅という名前でした。また、紀元前、 ユーラシア草原を掌握していた騎馬民族、"スキタイ"も黄金の民族でした。彼らはギリシャの金細工を東方に伝授しましたが、 黄金好きの彼らの一部は草原道に沿って、中央アジア→モンゴル(満州)→韓半島に続いて日本まで渡ったのではないかと類推 されます。
今回の座談会では騎馬民族、スキタイとその後裔が黄金とともに交易対象の黄金より大事にしていたロマンガラス を取り上げてみたいと思います。二千年前の韓半島では、ロマンガラスが伝わっていました。それはガラス玉に限らず、 今でもロマンガラスの発祥地、地中海東部沿岸(イスラエルなど)で製造される香水瓶やワインピッチャー(さし)が 4〜5正規の新羅古墳から出土されています。さらに奈良、正倉院の宝物の中にも新羅から伝わったロマンガラスが あると言われます。
つきましては、第12回歴史座談会は、韓国KBS放送が放映した 「新羅人の稀少宝石:ロマンガラス」を御覧いただきながら、韓日間歴史を振り返ってみる時間を設けたいと思います。 ご多忙な折恐縮ですが、ぜひともご拝観いただきますようご招待申し上げます。 なお、出欠のご予定を別紙様式にて、11月21日(木)までにFAXくだされば幸いです。

敬具

駐名古屋大韓民国総領事 柳洲烈

◆とき 2002.11.28(木)17:30-19:30
ビデオ上映  17:45-18:45

◆ところ 駐名古屋大韓民国総領事館 会議室2F
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-19-12

◆内容 1) ビデオ「新羅人の稀少宝石:ロマンガラス」
上映(60分)(要約紹介 別添)
2) 討論会(30分〜45分)
  ※司会進行 当館職員 金河永(キム ハヨン)

以上