参加者と親しく質疑応答に答える会の代表 貫井教授 |
私は長年日韓関係史研究にかかわってきました。それだけに韓国史から見たKBSの歴史ドキュメントは
人一倍関心があり、韓日歴史座談会の毎月の例会を遅しと待った一人です。映像は毎回期待を裏切らない充実した内容でした。 この会は柳洲烈氏が駐名古屋大韓民国総領事に着任された直後の2001年1月にスタートしました。 その当時、日韓関係は小泉首相の靖国神社参拝、政界要人の朝鮮植民地皇帝発言、教科書問題などでかつてなくぎくしゃくしていました。総領事は これらの両国関係を憂慮され、同会の開設意義を「良好だった韓日史を学び、未来志向の関係を築こう」と位置づけられています。 氏がこの決断に至るには相当の勇気が必要であったでしょう。 |
■ | 1937年生まれ、名古屋大学大学院文学研究科博士課程終了。文学博士(歴史学)、日韓(朝)関係史専攻。 高校教諭を経て現在、名古屋外国語大学・日本福祉大学講師。東海地方通信使研究会代表等。 | ■ | 著書:「秀吉と戦った朝鮮武将」、「豊臣政権の海外侵略と朝鮮義兵研究」、「豊臣政権の研究」、「秀吉・耳塚・四百年」、 「朝鮮通信使の旅」、「江戸時代、朝鮮通信使の基礎研究」、「松雲大師と徳川家康」など他多数。 | ■ | 書籍寄贈活動:かつて日本は朝鮮半島から膨大な文化財を持ち帰った。その責任の一端を果たしたいとして、2002年、韓国東国 大学校日本学研究所に四千冊の蔵書を寄贈した。その後も継続する。 | ■ | 韓国との交友:韓国との交友は幅広く、孔魯明氏(元駐日大使・外務部長官)をはじめ数多い。 | ■ | 韓国訪問:韓国への愛着は深く、毎年個人的訪問、団体の随行講師、韓国各種団体からの公演招聘など数えられないほど。 | ■ | 報道取材:新聞紙誌への論評、NHKテレビをはじめ、特に韓国KBSからも通信使関連や壬辰倭乱及び松雲大師番組制作時の取材を受ける。 | ★ | 頁の余白を埋めるのも編輯子の職務かと思いつくままに、氏の足跡の一片を編輯子の微小な記憶容量から綴りました。数多、漏れ在るはご容赦を。 |