編輯を結んで、読んで頂く皆様へ

編輯子 星原幸次郎


大地仰天、青天の霹靂、ミスキャスト、此が今時小生に冠せられて然りの呼称です。
日韓歴史座談会20回をひとつの節目に、記念の記録を残す事となり、小生の恥辱を満天下に晒さんと牙剥く 悪しき輩が公然とその大業に小生をして原稿の清書を押し付けた。
もとより浅学を超越した学無きは衆知の事、中学は義務教育なれば無条件にしてその学業を終了出来はした。 爾来、浮世の下々で建設揚重業に汲々と忍んでの人生時雨。
況や、電子式頭脳集積筆記具などは終生縁遠き代物。
本冊子が不評なるなら偏に小生の不手際、未熟なるが故の事とて、投稿頂きし皆々様に悚懼なるの意、禁じ得ません。
整理清書編集するに妻子、投稿者の一々とお顔が一致せず文面を睨みつつも面紅耳赤の知境にて、筆なら即座に 折って仕舞いたい衝動を抑え難し。
意を決して、纏め進むにどの言行も知者楽水の方々にて、歴史認識就中、正邪仕分けたるは小生のみ事前に知る 余録なりと覚ゆる。さも有りなん、座談会参席のお歴々たるは情恕理遣の人士ばかりで、情爽精白なるは歴史評価に一点の錯誤無く、 迸る文勢と筆威に如実に著され、思いの丈は引けども押し寄せる磯浜の波の如し。唯、編集の不手際が完全を期せず憫惘恥意に 存じます。
編輯者の独断で若干の加筆と段落、行間と文字調整をご理解頂きたい。また、用いた挿入図画の出典は余りにも多く割愛させていただきましたが特に、 池貴巳子さんのチマ・チョゴリを着た花畑で舞う乙女の可憐な姿は見る人の心を和ませます。
本誌前半に載せられた総領事館が編んだ「座談会例会資料」は各々ジャンルの一級資料になり得て宝金の輝きを際だたせています。 夥しい情報の氾濫の中、時は移り歳月が流れても「座談会」で紐解いた学びは、屹度、心の一番深い所に留まる事でしょう。
本誌発刊に於いては修正、加筆、削除等々無理難題を快くお聞き届けて下さった株式会社プリンテックの小倉修一常務取締役には、心より感謝申し上げます。
終章に、今時編輯に際し馬丁が騎手たり得ない最たる標本なれば、投稿者並びに読者各位に煌恐無地の恥意を表しつつ皆々様の為される 万事が如意にして畢竟、成就されん事を信じて止みません。
2003年 師走 今年初めての霜着いた窓から寒椿を眺めつつ。