青山隧道工事殉難者慰霊祭実施要綱

2004年3月21日(日)

国道より見下ろした供養塔

1. 

   1928年から1930年代にかけて、参宮急行電鉄株式会社(現/近畿日本鉄道の前身)が、大阪から伊勢まで一本のレールで結ぶ、三重県内一志郡から名張に抜ける青山隧道の工事中に、不運にして犠牲になった朝鮮人8名/日本人8名の合わせて16名のことを知ったのは一部の歴史再考活動を行っている団員を除いてはつい最近のことであります。            

  また、昨年青山中学校1年生諸君の「青山町めぐり」の際、殉難者供養塔の

刻銘人数から、白山町、青山町の町史の記載事項に差違があることから、韓国(朝鮮)と日本の近代史を見つめ直し、町史の是正を求めた結果、白山町文化史の再編纂につながるという素晴らしい活動に繋がりました。

 まさに、新しい韓日関係のもと隣国同士の国民交流が一段と活発になったと云えるでしょう。本団といたしましては、本年が創立55周年目にあたり、先人達の苦労の上に今日があるという観点から、70数年前にこのような歴史事実があったということを再認識し、本団と日韓親善協会と共同で慰霊の催しを致すところであります。

 

 

1.慰霊祭

日 字:2004年3月21日(日)1000

場 所:三重県名賀郡青山町伊勢路「近鉄旧青山トンネル殉職者供養塔」前

主 催:在日本大韓民国民団三重県地方本部/三重県日韓親善協会

人 員:約100名

 

2.式 順(案)

一.開  会・・司会「鄭康振」文教部長

一.献  花・・民団「姜勝熙」団長/親善協会「加藤純一」会長

一.黙  祷・・1分

一.読  経・・青山町「善福寺」浅野住職 他3名

一.経過報告・・民団「姜勝熙」団長

一.追 悼 辞・・総領事/青山中学校代表

一.読  経・・青山町「善福寺」浅野住職 他3名

一.焚  香・・全員

 

3.殉難者

朝鮮人8名

所属

姓 名

年齢

死亡日時

死亡の原因

本  籍

職名

西口

洪 海 龍

17

28.12.18.

4:00

ミキサー歯車に巻き込まれ応急手当を施したるも遂に死亡(明り工事場)

朝鮮慶尚南道蔚山郡斗西面仁甫里

人夫

東口

金 元 植

36

29.01.17.

9:15

隧道100尺の箇所において碿トロ脱線し後トロの下敷きとなり死亡

朝鮮平安南道江西郡浅松面三府里

土工

東口

李 珍 和

31

29.07.12.

8:40

隧道2600尺の箇所においてハンドポンプ修理中大立と鍋トロに挟まれ負傷ついに死亡

朝鮮慶尚北道迎日郡延日面槐亭洞

工夫

東口

曹 一 龍

31

29.12.09.

9:40

隧道内において爆破装置塡點火して避難せるも岩石破片飛来足首負傷に基因し死亡

朝鮮慶尚北道慶州郡西面毛良里

坑夫

西口

金 京 賢

25

30.02.05.

4:30

隧道内4500尺付近において発破にて支保工倒壊のため即死

朝鮮全羅南道須天郡海龍面狐頭里

人夫

西口

朴 三 伊

22

朝鮮慶尚南道普州郡美川面美谷里

人夫

西口

李 徳 順

34

朝鮮慶尚北道具東郡江北面起在洞

人夫

西口

全 岩 伊

19

朝鮮慶尚北道高美郡茶山面平里洞

人夫

日本人8名

所属

姓 名

年齢

死亡日時

死亡の原因

本  籍

職名

東口

佐藤久次郎

42

28.09.09.

3:30

隧道580尺の箇所において檐取外し作業中岩石落下即死

大分県大分郡岡村大字原

号令

東口

高野 政雄

28

29.05.18.

2:40

隧道内2200尺付近において支保工修繕中材料墜落のため即死

三重県阿山郡府中村大字佐那具

坑夫

西口

瀬川信太郎

27

29.10.01.

7:30

機関車脱線下敷きとなり即死

岐阜県揖斐郡小島村大字広樫

運転手

西口

高橋傳四郎

44

30.02.05.

4:30

隧道内4500尺付近において発破にて支保工倒壊のため即死

愛媛県新居郡橘村大字禎瑞

号令

詳細不明

東 勇次郎

詳細不明

船波 武堆

樋口 光相

半田 三市

 

 

国道から見た供養塔(正面車右下:白円内)

 

 

4.青山中学校の取り組み

 

旧青山トンネル殉職同胞が史実に復帰(03.1.29)

三重・青山中学の生徒21人が調査間違い正して≠フ念で町を動かす史実VTR化で訴え、今後の刊行物から対応約束

【三重】トンネル工事の最中、事故で8人の同胞が死亡した歴史上の事実が地元の町史にも記載されずにいるのはおかしい、と純粋な気持ちから史実を調査した中学生たちの活動が町を動かし、このほど今後の刊行物からは事実を記載することを約束した回答が届いた。

青山トンネルの歴史を調査した橋本先生(右)と21人の生徒たち

テキスト ボックス: 青山トンネルの歴史を調査した橋本先生(右)と21人の生徒たち工事中の事故で8人の同胞が死亡したのは三重県内の白山町と青山町にまたがる近鉄線の青山トンネル。長さ3432bと当時私鉄最長の青山トンネルは16人の犠牲者を出す難工事となった。犠牲者16人のうち8人が同胞であったことは、本籍地の追跡調査などから明らかになっている。

しかし、トンネルの西側入り口に位置する青山町が79年に刊行した青山町史には犠牲者16人という数字だけが記載されている。また、東側入り口に位置する白山町の文化誌には死者8人としか記載されていない。



現在は使用されていない旧青山トンネル

テキスト ボックス: 現在は使用されていない旧青山トンネル青山町立の青山中学では、2年ほど前から新入生を対象にした総合学習の時間に「青山町を知ろう」というグループ学習の取り組みを進めてきた。昨年設定された8つのテーマの一つが「旧青山トンネル」だった。

橋本浩信教諭を先頭に21人の生徒がテーマに取り組んだ。トンネル工事に多くの朝鮮人が従事した事実などが浮かび上がった。

当時を知る町の古老からも聞き取り調査し、正確な人数は分からないながらも工事に従事したうちの半数以上が同胞だったこともつきとめた。また、周辺の飯場の状況や喪輿(サンヨ)で葬儀を営んだ様子などもわかった。

調査結果は、人気番組の名称をかぶせて「プロジェクトX・旧青山トンネル」という約40分のビデオにまとめ、2002年10月の文化祭で発表して学校内に大きな反響を巻き起こした。

調査を進めるうちに町史に事実が記載されていないことも明らかになり、「なぜ本当のことが書かれてないのか」と疑問に思った生徒たち口からは、当然のように「記述を訂正してもらいたい」という思いがわき上がった。

生徒たちの純粋な思いを伝えたところ、白山町の教育委員会から、当時の著者が故人となっており、犠牲者数が違っている理由は分からないとしながら、刊行から約30年を経て修正や訂正の必要部分が指摘されている現在の調査では朝鮮人8人を含む16人が周知の事実歴史上の事実として記載されなければならない―として、今後白山町で刊行される町史や刊行物では正確に記載するという回答を得た。

生徒たちは間違いが訂正されることを喜び、橋本教諭も「生徒たちの純粋な気持ちが実ってうれしい」と話している。

旧青山トンネル

1927年当時、近鉄は大阪方面から伊勢神宮への日帰り参拝の便を図るため路線の東進を計画。近鉄の姉妹会社であった参宮急行電鉄が1928年3月、青山高原の直下を通る青山トンネルをはじめ16カ所のトンネル掘削と、135カ所の橋梁架設など幾多の難工事を完遂し、1930年12月に現在の伊勢市まで開通させた。その後単線区間で列車事故が起きたため、現在は複線化した新しい青山トンネルが使用されている。 (2003.01.29 民団新聞)

 

 

5.追慕公演

   1)サムルノリ演奏・・・サムル遊撃隊10名

   2)追悼歌斉唱・・・・・現在交渉中

側面から見た供養塔他、全容

 

5.懇親会

日 字:2004年3月21日(日)1200

場 所:三重県名賀郡青山町岡田8-3「やまさ」пD0595-52-5374

主 催:在日本大韓民国民団三重県地方本部/三重県日韓親善協会

人 員:約70名