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高句麗史歪曲は政治的に解決すべき問題

 中国の高句麗史歪曲問題の担当部署である外交通商部の職員を対象に、6日に開かれた高句麗史特別講義で、「高句麗史問題は学術的アプローチではなく、政治的に解決すべき問題」という指摘が出た。

 外交通商部がこの日、全職員を対象に開いた「高句麗史を理解する講座」で、講師の高句麗研究財団のユン・フィタク研究員は、「中国の東北工程は、学術レベルを超えた中国の満州および北東アジア戦略」と指摘し、「これは窮極的には政治的に解決すべき問題」と話した。

 ユン研究員は「なおかつ中国の学界は、学問上の自律性がないため、韓中の学術交流を通じた解決に期待をしないでほしい」と、外交部当局者らに忠告した。

 韓中両国が先月、中国の高句麗史歪曲問題を学術レベルで解決することに合意した方法は、現実性に乏しいとの意味として受け止められた。

 ユン研究員はまた、「中国は、高句麗の文化遺跡を実質的に管理しながら国内外に広報しているため、『高句麗史イコール中国史』との論理が正論化される前に、必ず解決しなければならない」とし、「韓国も高句麗テーマパークを造成して歴史体験の場として活用し、観光資源化しなければならない」と主張した。

 ユン研究員は短期対策として、南北首脳会談の速やかな開催を通じて、この問題に対する南北協力を誇示することと、東北工程を無力化する手段として、朝鮮族に対する差別の撤廃や国籍付与を提案した。

 しかし、ユン研究員は最近、一部の国会議員が主張している間島(カンド)協約は、基本的に領土問題であり、歴史歪曲とは関係のない問題であるため、中国を刺激する恐れがあるとし、統一以降に先送りするのが望ましいと主張した。

(朝鮮日報) - 2004年09月06日



社団法人 高句麗研究会