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高句麗史歪曲の「半分だけの収拾」

 中国が24日高句麗史を歪曲する内容は教科書に掲載しないとするなど、高句麗史について韓国と5項目の「口頭了解」に合意 した。これで、これまでの中国政府による高句麗史歪曲が一時中止されるとみられる。

 しかし、中国が 「東北工程」プロジェクトそのものを中止したわけではなく、中国外交部のホームページから削除された韓国現代史以前 の歴史の復元を求めた韓国政府の要求は受け入れられなかった。

 外交通商部(外交部)関係者も「了解事項は合意 文書でないため法的拘束力はない」とした。中国が道徳的な非難を覚悟してでも高句麗史を歪曲する可能性はある。

  このため、専門家らは「中国の高句麗史歪曲はひとまず『潜伏』している」とみている。政府の某関係者も「問題解決の手がかり をつかんだと考えればいい」とし、「国民もこの問題に対する警戒心を保たなければならない」とした。

 同日、 外交部の崔英鎭(チェ・ヨンジン)次官と朴?雨(パク・ジュンウ)アジア太平洋局長が武大偉・中国外務次官と合意した5項目は、▲ 中国の中央政府および地方政府の出版物に高句麗史を歪曲する内容を掲載しない ▲今年2月「高句麗史問題を政治問題化しない」とし た両国合意の精神に戻る、などだ。

 両国はまた、高句麗史問題が両国の重大な懸案問題になっていることに対し中国 が深刻に受け止めており、歴史問題により両国の友好協力関係が傷つくことがないよう努力することで合意した。

  さらに、中国側は中国中央および地方政府の高句麗史記述に対する韓国側の関心に理解を示し、必要な措置を取るともした。

李河遠(イ・ハウォン)記者

(朝鮮日報) - 2004年08月24日



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