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峨嵯山一帯の「高句麗堡塁」、文化財指定



韓国の代表的な高句麗遺跡地として知られているソウルと京畿(キョンギ)道・九里(グリ)市一帯の「峨嵯(アチャ)山 一帯の堡塁」が文化財に指定される。

 文化財庁は20日、この一帯を史跡第455号として指定予告したと発表した。 < br>
 史跡指定の対象になったのは、紅蓮(ホンリョン)峰1・2堡塁と峨嵯(アチャ)山1〜5堡塁、竜馬(ヨンマ)山1〜7堡塁、 シル峰・水落(スラク)山堡塁、亡友(マンウ)山1堡塁など、計16か所。

 これらの堡塁は、韓国内の高句麗関連遺跡の 中、もっとも密集しており、5世紀後半〜6世紀中盤、漢江流域を取り囲んだ三国の情勢を解明する上で、重要な遺跡として評価されて いる。

 堡塁とは、山城より小さな規模の城で、山の突き出た峰に多数作り、それぞれの堡塁を有機的に繋いだ高句麗独 特の防御施設である。

 これら堡塁は、高句麗長寿(チャンス)王による南進政策以後、漢江一帯を防御するため作ったも ので、西紀551年、百済・新羅の連合軍に漢江流域を奪われるまで持続された。

 しかし最近では、ヘリポートや登山路 、公園などの施設建設で毀損が深刻になり、史跡に指定、保護しなければならないという声が高まっていた。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

(朝鮮日報) - 2004年08月20日



社団法人 高句麗研究会