報 道


高句麗史、原則に基づき堂々と進めるべき

 中国政府は「高句麗史の歪曲の是正と再発防止」を要求した韓国政府に対し、 「中国は大きな国であり、人口が多いため、各地で発生する問題をひとつひとつ統制できない」 という理由を掲げ、拒絶した。

 しかし言葉では「大きな国」というが、行動は「狭量な大国」そのものだ。  高句麗史歪曲の主体である東北工程事務処のインターネットホームページによると、 東北工程組織の顧問には中国共産党・中央政治局委員であり社会科学院の院長である李鉄英氏と 中国・国務院・財政部の項懷誠部長が参加していることが明らかになった。

 また、東北工程事業にかかる予算1500万元(約22億5000万ウォン)のうちの1000万元は 国務院・財政部が負担するとされている。

 大きな国で各地の仕事をひとつひとつ統制することはできないという言葉は、 このように見え透いた嘘であることが判明したのだ。結局、大韓民国の国家的 尊厳性を軽く見ているという意味と見なすほかない。

 国家の関係でも顔色ばかりを伺い、原則なく揺らぐ国は軽くみられる。オランダ やタイのような小さく、経済が遅れている国を、ほかの国が慎重に対応するのは、 その国々がほかの国との関係で一貫した原則を保ち、国家の主権に関しては揺らぎない姿勢を示してきたためだ。

 米国に行けば米国に対する賛辞を並べ、日本に行けば日本を最も重要な国として挙げ、 中国に行けば中国を賞賛するという安売りの姿勢では、主体性のある国として尊敬されることは難しい。

 中国の高句麗史の歪曲と関連しても、韓国政府はいかなる原則もはっきり示すことが できていない。中国の東北工程が韓国の歴史のアイデンティティーを根本から否定しようと しているにもかかわらず、政府は中国の主張に従い、「学術的レベルの対応」だけが可能だという風に強調した。

 後になって外交部局長を派遣して抗議をし、国会内に特別委員会を構成し、国会内に 特別委員会を構成すると騒ぎ立て、口では「強行対応」を叫んでいるが、ひとつの国の 主権と威厳をそんなジェスチャーで簡単に蘇らせるのは難しいといえる。

(朝鮮日報) - 2004年08月08日



社団法人 高句麗研究会