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中国、高句麗「丸都山城」の宮廷跡を公開



高句麗(コグリョ)初期、戦時の都城として使われた丸都山城内にある宮廷跡を発掘した写真が公開された。

中国国家文物局は最近発刊した『2003年中国重要考古発現』に、昨年発掘された吉林省集安市の丸都山城宮廷跡 の写真を掲載した。 同遺跡の発掘は国内でも知られていたが、現場が公開されたのは、今回が初めて。

宮廷跡はおよそ8000平方メートル(約2400坪)。遺構は3段で構築され、大型建築物と、祭祀施設と推定される 8角形建物が2カ所見つかった。 また高句麗の官位「小兄」の文字が入った銘文瓦も出土した。 中国当局は「建物の基 礎だけを見ても、高句麗建築の威容が感じられる」とし、発掘成果を評価している。 丸都山城は、高句麗第2の首都とな った国内城とセット関係にあり、戦争などの非常時に王城として用いられた逃げ城。

また同報告書には、太王陵(広開土王陵と推定)から出土し、今年初めに国内でも報告されていた「辛卯年好太王」という 銘文が刻まれた青銅鈴の実物、帯金具など、各種の金属遺物の写真も掲載されている。

チョ・ミングン記者

(中央日報) - 2004年05月31日



社団法人 高句麗研究会