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世界遺産高句麗特別展 700年史一堂に

「中国とは別個の世界観」 最新の写真を中心に

高句麗((BC37-AD668) 700年史が現代によみがえった。韓国の高句麗研究会(徐吉洙会長)が創立10周年を迎え、先月26日から京畿道果川ソウルランドで「世界遺産高句麗特別展」を開催している。6月に世界文化遺産の登録が有力視される高句麗の遺跡を一目で見られる展示会で、10月末まで。

  

<左>韓民族初の肖像画 黄海道安岳郡の古墳で発見された肖像画は、完璧な人物描写で有名。韓民族初の肖像画と推定されている。肖像画のほか、歌舞場面や井戸、炊事場など4C高句麗人の生活像を見ることができる

<中>高句麗の初首都 五女山城とも呼ばれる忽本は高句麗の初首都と推定されている。高句麗の始祖である朱蒙が建てた山城で、700年の高句麗史が始まったところ。広開土大王碑には「朱蒙王が初めて国も基盤を建てられた。朱蒙王は北扶餘(プヨ)の出身であることから、天帝の息子で母は河泊の娘だ」と記録。高句麗が天と地から生まれたという「天孫思想」を表している。

<右>広開土大王碑 広開土大王碑に文字がないとしたら高さ6・39メートルの巨大な岩にすぎない。しかし、王碑に刻まれている1775字は、韓民族の最初の文字記録であると同時に高句麗が中国とは違う独自の世界観をもった主体的国だったことを立証している

 世界文化遺産登録候補の中国と北朝鮮地域にある高句麗遺跡の写真と資料を中心に展示されている。 特に同展示会では、世界遺産登録のため中国が最近行った五女山城、国内城、丸都山城の発掘に関する最新の写真資料や防弾ガラスに入っている広開土王碑の写真なども展示されている。

 同研究会の徐吉洙会長は「高句麗遺跡を現地で直接取った写真を中心に展示し、研究者だけでなく、小中高生も理解できるよう、やさしく解説する」と話した。

 また、展示解説を担当する卞鍾Bさんは「遺跡に残っているそのままの姿だけでも高句麗が独自的世界観を持っていた国だったのがわかる」とし「今展示を通じて高句麗はわが民族が建てた国だった事実を知り、わが歴史に対する誇りを持ってほしい」と話した。

(統一日報) - 2004年04月07日



社団法人 高句麗研究会