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高句麗の遺跡、世界文化遺産になるもよう

国連・教育科学文化機構(ユネスコ)の諮問・協力に携わる、国際記念物遺跡会議(ICOMOS=イコモス)は16日、北朝鮮と中国がそれぞれ申請した高句麗(コグリョ、B.C.37〜A.D.668)の遺跡を、世界文化遺産の目録に登載するよう勧告することを決めた。

これによって、今年6月末、中国蘇州で開催される第28回世界遺産委員会(WHC)総会で、北朝鮮・中国内の高句麗遺跡が同時に世界文化遺産に決定される可能性が非常に高くなった。イコモス会議が登載を勧告した遺跡が、WHC本会議で翻意されたケースは、ほぼなかったものとされる。

精通の消息筋によると、イコモスは同日、フランス・パリで非公開で開かれた審査会議で、北朝鮮が申請した高句麗古墳と中国が申請した高句麗の古代都市、古墳などについて、世界文化遺産に登載するようWHCに勧告することを決めた。

今回の審査は、高句麗史を自国の歴史に編入させようとする中国のいわゆる「東北工程(中国東北部発祥の高句麗を中国辺境の民族政権と位置付け、高句麗を古代朝鮮の国家であるとする韓国、北朝鮮の主張を退ける研究作業のこと)」事業で、韓国と中国が対立中の時点に行われ、注目された。

イコモス審査に精通している専門家らは、しかし「文化遺産登載が、政治的な争点に過度に浮上する場合、WHCに負担を抱かせ、むしろ高句麗遺跡が文化遺産に含まれない結果も招き得る」と忠告した。

(中央日報) - 2004年01月18日



社団法人 高句麗研究会