渤海の歴史と遺跡
   
    中京顕徳府 - 西古城
   

中京は3代文王の時に遷都した後、742年から755年まで13年間という短い期間、渤海の首都であった。しかし西古城付近では 貞孝公主墓をはじめとした渤海古墳群が密集しており、史跡も集まり、首都としての威容を高めている。長方形の外城は周囲が 2790mで土で作られている。北側の外壁は延吉から龍井に行く大道へと続いている。外城の南側と東側の端に 残る堀は水路として利用されており、南側の外城は人道として使用されている。

 

 

1940年に撮影した西古城航空写真
(斉藤コレクション)

 

-小嶋芳孝、「日本国内の渤海関係資料」「渤海建国300周年」、187ページ


1998年夏の西古城の姿

 


社団法人 高句麗研究会